学会について
設立の趣意
広島芸術学会
設立趣意と四半世紀の活動
会長 青木 孝夫 (広島大学 美学芸術学)
- 広島芸術学会は、「市民に開かれた学会」をモットーとして、1987年に設立されました。
設立趣意書には「本学会を舞台に、国内外の斯学の少壮研究者が<中略>最新の情報をかかえて集まり、作家や市民もまたそこに主体的に参加していく、そのような夢が実現することを、願うものであります」とあります。
学会の基本精神は次の3項に要約できます。- 1. 市民、作家、研究者に等しく開かれた学会であること。
- 2. 芸術の諸ジャンル、美術、音楽、文芸、建築、デザイン、工芸、演劇等を網羅し、創作的実践と学術研究の相互啓発を目指すこと。
- 3. 地域の閉鎖性を脱し、広く国内外のネットワークを築くこと。
- 以来25年間、趣旨を変えることなく、今日に至りました。この間、年次大会(年1回、7月)と定期例会(年4回)の開催、研究年報(7月刊行)及び会員間の情報交換のための会報(年5回)の発行を継続してきました。
- 現在、会員は、研究者はもとより創作者や市民を含めて200名を数え、広島を中心に、北海道から九州に及びます。
- 1996年以来、本学会に所属する美術作家たちは、毎回新しいテーマの「芸術展示」を隔年開催してきました。音楽面でも2007年の20周年記念大会を契機に、会員演奏家による演奏会を開催しています。こうした会の積み重ねを通じ、会員相互の交流ならびに啓発が進展しています。
- 本会は、日本学術会議のもとに結成された藝術学関連学会連合に加盟して、日本の第一線で研究活動を展開しています。その一方で、主にアジアで広がるさまざまな芸術研究の国際的運動の一翼を担ってきました。東アジア諸国を中心に欧米を含む海外の作家や研究者も本学会の呼びかけに応えて、シンポジウムや研究発表等、積極的に本会に参加してきました。
- 以上、会員の皆様には、設立趣意に沿って展開してきた25年に及ぶ活動をご理解いただき、本学会への一層の理解と支援をお願いいたします。
- 2012年10月吉日
- 会長 青木 孝夫 (広島大学 美学芸術学)