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● 巻頭言 アートの力に励まされて 樋口聡(広島大学大学院教育学研究科 教授) あれから4年が経とうとしています。自己免疫疾患の難病に倒れ、それとの関係が疑われる脳出血も患い、私は身体障害者となりました。深い悲しみの中、もがきながら生きていますが、夢をみているようでもあります。 昨年の?月には、海外出張にも出かけることができ、釜山に行って来ました。釜山の街で見かけたコンビニ文化、日本とそっくりです。そこで村田沙耶香の「コンビニ人間」を思い出しました。こんな何気ない経験の中にも、教育学の議論がよぎります。「コンビニ人間」には「学校人間」たる教師の姿が重なります。皮肉です。 読む楽しさの享受。村上春樹を久しぶりに読みました。『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2013)。その批評はともあれ、村上の文体に惹かれます。そして、作品に登場する音楽。この物語では、フランツ・リストのル・マル・デュ・ペイ。もちろん、聴いてみました。この音楽のために物語があるのです。音楽の力を思わざるを得ません。 音楽の物語となると、話題の恩田陸『蜜蜂と遠雷』でしょう。国際ピアノコンクールの表裏がよく描かれています。労作には違いないけれど、『のだめカンタービレ』を思わせて漫画的でもあります。しかしながら、恩田さんの音楽への愛には敬意を表さねばならないでしょう。バルトークのピアノ協奏曲第三番もプロコフィエフのピアノ協奏曲第二番、第三番も聴きました。 11月には、兵庫県立芸術文化センターであったレイフ・オヴェ・アンスネスのピアノ・リサイタルに行って来ました。ショパンのバラードの2番と4番。「これがピアノだ!」との思いが響くような演奏でした。魅力的です。そして、12月に広島市であった「威風堂々クラシックin Hiroshima」もなかなかのものです。その舞台裏のあれやこれやは知りませんが、若い音楽家(学生)の演奏、見事です。 12月には、或る研究会で東京にも出かけました。その折、国立西洋美術館で開催されていた「クラーナハ展」観てきました。宗教改革を成就させたルターの肖像画のみならず、工房を経営しての大衆的な作品の量産など、メディアとアートの密接な関係がドイツ・ルネッサンスの16世紀にありえたという史実、感動的です。 こうしたアートの力に励まされて、私は生活しています。それは幸せなことですが、アートのパフォーマンスの当事者たる可能性は剥奪されました。しかしながら、このようなアート享受の姿は多くの人の経験するそれでしょう。とすると、そうしたアート享受の常態は、人の能力からすれば、ハンディキャップで制限されたレベルなのかもしれません。ところで、アートの原型の一つ「テクネー」について、それは、状況に応じた知覚、技能、実践的知識の適切な融合であり「実践感覚」(ブルデュ)によってもたらされると、ベルリンのグンター・ゲバウアが言っていました。アートを愛でること、そしてアートの力に励まされるということは、そういうことなんだろうと実感しています。 ● 平成29年度総会・第31回大会報告
【総会】
資料にもとづき、事業報告および決算報告が大島徹也事務局長からなされた。続いて、監査報告が船田奇岑監査からなされた。審議の結果、平成28年度事業報告並びに決算は承認された。
資料にもとづき、事業計画および予算案について大島事務局長から説明がなされた。審議の結果、平成29年度事業計画並びに予算案は承認された。
【大会(研究発表・シンポジウム)】
● 大会研究発表報告 研究発表報告① 公的教育機関と県主催展覧会による地方芸術文化の発展―香川県工芸学校と香川県美術 展覧会を中心に― 発表:佐々木千嘉(金沢美術工芸大学大学院博士課程後期) 報告:兼内伸之介(広島大学総合科学研究科博士課程後期) 佐々木氏は、地方芸術の発展を明治期から昭和初期にかけて、香川県に着目しながら論じていった。香川県立工芸学校では、ウィーンで陶芸を学び、日本の工芸会に大きな影響を与えた納富介次郎(1844-1918)が初代校長を務めていた。中央にも影響を与え、工芸の発展に寄与した彼や、中央で評価を得ていた香川出身の芸術家・工芸家たちは、歴代香川県知事(徳久恒範・木下義介)の人的なネットワークを中心に集い、香川で工芸の指導に当たった。そこでは、郷土香川に対する貢献も意識されていたという。こうした環境(芸術教育)や、讃岐漆芸という技術(芸術性)、作品発表の場の整備(芸術振興)などが見事に調和していた点で、香川県は芸術文化の発展において特筆すべき点を持っている、というのが氏の発表の要諦である。 質疑では、納富や徳久など、香川の芸術文化の発展に寄与した人物が有している後景と、工芸の発展や香川という土地との関係が議論された。発表においても、質疑においても、人的人脈と土地との関係が、地方の芸術文化に与えた影響について議論されていたように思う。この時期の工芸・美術には、人的資源の「地方性」が大きな影響を与えている。一方で、納富や徳久が関わった富山や金沢と香川との自然地理学的な「地方性」も心に留めておくべきだ。漆芸においては、湿度は大きな影響を及ぼす。降雨量が極端に多い金沢と、極端に少ない香川では、表現手法にも自ずと違いが出てくるだろう。こうした「地方性」も含めて考えていくと、氏の発表は、興味の尽きないテーマであるように思われる。 氏が中心に扱っている昭和以降の漆芸研究も含めて、今後の発展が期待される発表であった。 研究発表報告② 映画以前の伊丹万作―画家としての思考― 発表:吉田拓(広島女学院 大学講師) 報告:下岡友加(広島大学大学院 准教授) 伊丹万作(1900-1946)は日本近代を代表する映画監督・脚本家・批評家であるが、彼が映画界で活躍する以前の履歴については一般的にはあまり知られていないと言えよう。今回の吉田拓氏の発表は、映画界入り(1927年)以前の伊丹の挿絵画家としての履歴をつまびらかにした上で、1925~1926年にわたり仲間内で運営されていた回覧雑誌『朱欒』の内容の検討から、当時の伊丹の思想や価値観の剔出を試みたものであった。 本発表の意義として何より特筆すべきは、『朱欒』という新資料の発掘・紹介が行われた点にある。吉田氏に拠れば、回覧雑誌の同人の一人である中村草田男の所蔵であった当雑誌が昨年、愛媛県・町立久万(くま)美術館に新たに寄贈されたことで、今回の紹介が可能になったとのことである。雑誌は第9号までが確認されており、同人は伊丹や草田男の他、重松鶴之助、渡部昌、中村明、八束清らである。彼らの多くは旧制松山中学時代に回覧雑誌『楽天』(現存なし)を発行した仲間であり、卒業後、上京したメンバーで作ったのが『朱欒』だという。 日本近代文学研究においては、伊丹は志賀直哉「赤西蠣太」(『新小説』1917年)の映画監督・脚本家として知られ、原作と映画との比較考察も少なからず存在する。志賀本人も認めるように、映画の出来映えについてはいったいに評価が高いが、そのような伊丹が映画人としての履歴以前に、博文館の運営する少年・少女雑誌の挿絵や口絵を数多く担当し、また回覧雑誌で詩を発表するなど、当時の文学圏域と深い関わりを持っていたことは注目される。吉田氏が発表内で指摘した通り、伊丹の書いた詩や文章には、『白樺』派の主張を彷彿させるような、生活と芸術との矛盾なき一体化への希求、志向が顕著である。伊丹個人の思想形成の過程や核を追究する上でも、文芸雑誌であり、美術雑誌でもある『白樺』創刊(1910年)後のより若い世代の享受の在り方を知る上でも、『朱欒』は魅力的で貴重な文献と位置づけられる。また、北原白秋の編集による『朱欒』(ざんぼあ・1911~1913年刊行)との関わりも当然気になる。 なお、『朱欒』の翻刻は2017年9月、愛媛新聞社から出版される予定ということである。今後さらなる研究の発展が期待される。 研究発表報告③ 川村清雄≪海底に遺る日清勇士の髑髏≫再考 発表:村上敬(静岡県立美術館 上席学芸員) 報告:沼田有史(広島大学総合科学研究科博士課程後期) 旗本の家に生まれた川村清雄(1852-1932)は明治4年に徳川家派遣留学生としてアメリカへ留学、引き続きパリやベネツィアで油彩画を学んだ。その後、川村はそこに日本の伝統的素材や感覚を取り入れようと挑戦的な試みを実践、我が国における洋画先駆者の一人となる。本発表はその川村が描いた《海底に遺る日清勇士の髑髏》を単なる歴史画としてとらえるのではなく、新たな視点から論じることの必要性と可能性を示唆するものであった。 明治維新後は、我が国が欧米列強に追いつこうと富国強兵を目指ざし、国民が日本という国を意識し始めた時代である。日本海軍士官として日清戦争に出兵した木村浩吉は、黄海海戦で亡くなった兵士たちの鎮魂画制作を友人である川村に頼む。その作品が《海底に遺る日清勇士の髑髏》であり、深海に眠る戦死した兵の頭蓋骨が描かれている。そこには日本的な表象として作品左上に川村の庇護者であった勝海舟が記す大伴家持の古歌も配され、いかにも川村らしい和洋絵画の折衷となっている。 発表は川村の略歴から始まり、木村による外箱墨書の説明、本作品の大きな特徴である勝海舟筆の古歌の解析、黒漆使用技法や勝の日清戦争観にまで至る。詳細な絵画技法の分析から作品の社会背景、川村、木村、勝、福沢諭吉を結ぶ人間模様、さらには依頼画の特質性といった芸術論に及ぶがために、質疑も多様で活発なものとなった。 広島の歴史に関心がある筆者としては、この作品が日清戦争の黄海海戦がモチーフである点で大いなる興味を抱いた。広島の連隊は第一陣として朝鮮半島に派兵され、清軍と交戦している。当時、広島は大本営がおかれ臨時帝国議会も開催されるなど臨時首都としての役割を果たしており、これより先、兵站基地として軍事的色彩を強めていく。一枚の絵画にみる日清戦争の歴史的位置づけと、作家をはじめとした当時の人々の心情を読み取るという意味から、本発表がこの広島の地でおこなわれたことは意義深いものであった。 本作品に潜む謎への興味は尽きるところがない。村上氏の研究は新たな川村清雄論、歴史絵画論を構築する一助となるものであり、今後のさらなる研究を期待するとともに、その論文結実を楽しみに待ちたい。
● シンポジウム報告:「広島の地域性と美術」
司会
今年度の大会シンポジウムは、企画者である城市真理子氏を含め5名が登壇して、「広島の地域性と美術」という、地域的にも時代的にも幅広い、意欲的なテーマのもと、事例紹介と討議が行われた。 はじめに、城市氏が趣旨説明を行ったうえで、「広島の中世・近世の絵画―周辺から中心を考える試み―」と題して事例紹介を行った。現代広島の美術が、前近代と如何に呼応しているか通観することで、全体として汎時代的な地域的特徴が浮かび上がるのではないかとの考えからの企画とのことで、氏自身の報告では主に、新出作品を含む複数の小早川隆景像をめぐり、京都という中央と地方広島とを対置させ、地方が一方的に中央の文化的余波を被るだけでなく、地域に根差す歴史と地理的条件が作用すると見るべきと論じた。 年代に従って、次に隅川明宏氏が「近世広島画壇と浅野家―コレクション史的観点から―」の演題のもと登壇した。隅川氏は広島県立美術館に着任以来、過去に同館で行われた「近世広島の絵画展」や広島にかかわる絵師や作品の載る展覧会図録を丹念に精査し、その知見をもとに今回は厳島神社奉納の絵馬と浅野家のコレクションを切り口に紹介した。特に厳島神社の浅野家奉納の絵馬に見られる特徴から同家奉納のものの復元的な考察、浅野家のコレクションに含まれる絵師の顔ぶれと厳島神社絵馬筆者の相関、広島城下における武家から商家までの近世絵画受容への見通しは興味深い。 花本哲志氏は「転換期を生きた日本画家・里見雲嶺」と題し、明治から昭和初年にかけて広島の日本画壇を牽引した、この画家について画業を紹介した。前近代から近代という大きな時代の転換期を生きた雲嶺が、画風の上では幕末に京阪の地で学んだ四条派風を墨守しながら、絵画の需給関係の変化に対応して制作のあり方を変え、近世の城下町から近代都市へと変貌する広島を見つめ、描き続けたその生涯を作品をもとに跡づけた。氏は頼山陽史跡資料館開館15周年記念展として2010年開催した田中頼璋の回顧展以来、順次、近代広島の画人を取り上げて、展覧会の形で紹介してきたが、その研究成果を踏まえた意義深い報告で、本シンポジウムにおいて前近代と近代以降を結ぶ結節点となった。
宇多瞳氏の「殿敷侃と広島の記憶」は広島市現代美術館で本年3月から開催された「殿敷侃:逆流の生まれるところ」の展覧会図録のため資料整理を手掛けた経験から、戦後の広島で美術家としての活動を開始したこの作家について、広島とのかかわりを明らかにした。 登壇5人目の今井みはる氏は、「アーティストが表現する広島―アートギャラリーミヤウチでの展示から―」として、現在広島を拠点とする作家、特に若手作家は、広島をどのように捉えているか、その一端をギャラリーでの展覧会事例を通じて紹介した。また、廿日市所在のギャラリーが地域社会とどのように連携し、これからどこへ向かおうとしているか、その可能性にも言及した。 事例紹介の後、会場の参加者を含め討議を行い、報告者福田が司会をしたが、進行よくいかず充分な時間を割くことが出来なかった憾みがある。今回の「広島」とは広島都市圏に限らず、安芸・備後全域を指しており、また時代についても非常に幅広い。また、当然、美術活動と一口に言っても、実作者による制作・発表、展覧会などを通じた発信、鑑賞者として受容など、美術をめぐる行為は様々で、その総体として捉える必要があり、そこに時代性や地域性もあらわれる。シンポジウムの結論として、広く県全域の地域性を、美術という観点から浮かび上がらせることは出来なかったかもしれない。ただ、前近代からの、この土地の持つ文化力を、今後個別の事例紹介を積み上げていくことで、明らかにすることが期待される。
● インフォメーション 【会員による出版】 今夏、会員の桑島秀樹氏が以下の著作を出版されました。 中澤信彦・桑島秀樹 編『バーク読本―〈保守主義の父〉再考のために―』(昭和堂、2017年8月刊) 総頁:293+xxi、定価3,200円(ISBN: 978-4-8122-1626-2) 美学から政治経済思想まで総勢10名の専門家による、本邦初のエドマンド・バーク研究入門書。各部扉には、18世紀当時の諷刺画も掲載。バークといえば、美学・芸術学の分野では、近代崇高美学の祖として有名です。しかしまた、後半生のロンドンでの政治活動から、「保守主義の祖」とも目されます。現在、《「英国人政治家」バーク=反フランス革命論=保守反動のアナクロニズム》といった一義的かつナイーヴな理解が一般化しているかもしれません。本書の特徴は、「アイリッシュ・コネクション」や「歴史叙述」といった観点から、このような偏向理解を打破する視座を提供していること。この「読本」の通読により、バーク崇高美学の成立背景が、きわめて具体的に立ち現れてくるはず。 (桑島秀樹) ※ 会員の皆さまの活動(出版、作品展、コンサート、受賞、等々)について、随時、会報にて告知いたします。掲載事項のある方は、どうぞご遠慮なく、事務局または会報部会までご一報ください。
【受賞のお知らせ】 当学会の2015年9月20日に開催された第112回例会「ヒロシマ・アート・ドキュメント(Hiroshima Art Document)―アートを巡るフリー・トークの会」においてトーク出演者としてご協力いただいた、映画作家のジュディット・カエン(Judith Cahen)、江口方康の両氏が、第28回マルセイユ国際映画祭のフレンチコンペティション部門にて、ジョルジュ・ド・ボールガール賞を受賞されました。 受賞作品は、“LE C?UR DU CONFLIT”(’17仏日/79’)。 詳細は、以下のサイトをご覧ください。 http://fidmarseille.org/index.php/en/?option=com_content&view=article&layout=edit&id=2489
─事務局から─ ◆ 会費の納入 平成29年度会費の納入を、本年10月31日までにお願いいたします。なお、当学会の会計年度は、毎年7月1日から翌年の6月30日までとなっております。 納入にあたっては、同封のゆうちょ銀行払込取扱票をお使いいただきますと、手数料が学会負担になりますので、どうぞご利用ください。過年度の未払い分につきましても、同一の払込取扱票で合わせて納入いただけます。 当学会の会則第4条では「4 本会の会費を3年以上滞納した者は、会員資格を喪失する。」と規定されていますので、滞納には十分ご注意ください。なお、3年間滞納された方につきましては、本年12月頃に除籍の手続きを取らせていただく予定です。 会費の納入状況を確認なさりたい方は、事務局にお問い合わせください(e-mail : hirogei@hiroshima-u.ac.jp / fax : 082-424-7139)。 ◆ 住所・所属等の変更 ご住所、ご所属等の変更がありましたら、事務局までお知らせ下さい。 (事務局長・大島徹也) ◆ 新入会者のお知らせ(敬称略) 今井 みはる(いまい・みはる/現代美術、アートマネジメント) 角田 知扶(すみだ・ちほ/日本近現代美術) 隅川 明宏(すみかわ・あきひろ/日本文化史、近世絵画) 石松 紀子(いしまつ・のりこ/現代美術、文化研究) ─会報部会から─ ・チラシ同封について 会報の送付に際して、会員の方々が開催される展覧会・演奏会などのチラシを同封することが可能です(同封作業の手数料として、1回1,000円をお願いいたします)。ただし、会報の発行時期が限られるため、同封ご希望の場合は、あらかじめ下記までお問い合わせください。次号の会報は11月中旬の発行を予定しています。 (馬場有里子090-8602-6888、baba@eum.ac.jp)
● 今後の例会について
第120回
第121回
第122回
※ 第122回例会については、現在、研究発表者を募集中です。ご希望の方は、下記をご参照の上、 事務局までご連絡ください。 (1)研究発表主題、600字程度の発表要旨に、氏名、連絡先、所属ないし研究歴等を明記の上、事務局宛てに、郵送またはE-mailにて、お申し込みください。 (2)委員会で研究発表の主題および要旨を審査の上、発表を依頼します。
★ ひろしまオペラルネッサンス公演《コジ・ファン・トゥッテ》の電子メールでの購入申し込み要領 ★
以下をご参照ください。
― 次回第120回例会のご案内 ― 下記のとおり第120回例会を開催いたします。どうぞ多数お集まりください。 ひろしまオペラルネッサンス公演《コジ・ファン・トゥッテ》の観賞 今年のひろしまオペラルネッサンス公演(ひろしまオペラ・音楽推進委員会主催)では、モーツァルトのダ・ポンテ三部作の掉尾を飾る作品であるとともに、アンサンブル・オペラの傑作にも数えられる《コジ・ファン・トゥッテ(女はみんなこうしたもの)──恋人たちの学校》(KV588)が取り上げられます。「哲学者」の企みにはまっていく姉妹とその恋人の心の揺れが、後期のモーツァルトの音楽によってどこまでも美しく響くこの作品には、オペラの魅力が凝縮されています。 学会員向けのチケットの割引販売も用意されていますので、この機会にぜひご鑑賞ください。 二日目の終演後に感想交換会も開催いたします。
公演のご案内
感想交換会のご案内
学会員向けチケット割引販売のご案内 広島芸術学会会員のみ、全券種(SS席8,000円 S席6,500円 A席5,000円 B席3,500円 学生券 2,000円)を、前売り、当日とも500円引きでご購入いただけます。 【注意点】 ・割引価格での前売りの窓口は、JMSアステールプラザ情報交流ラウンジのみです。他のプレイガイドやオンライン販売での割引はありませんのでご注意ください。情報交流ラウンジで直接お求めになる か、電子メールでお申し込みください(電子メールでの購入申し込み要領は本会報p.7に記載)。 ・窓口での直接購入の場合にのみ、座席をお選びいただけます。 ・学生券の販売は公演当日のみとなります。 ・いずれも、広島芸術学会会員であることを、お名前とともにお申し出のうえお求めください。 ・会員一名につき、チケットを5枚まで(ただし学生券は、学生証を提示した会員本人1枚のみ)ご購 入いただけます。 ・窓口購入、電子メールでの購入とも難しい場合には、電話(082-244-8000)でお問い合わせください。 文責:柿木伸之(広島市立大学/ひろしまオペラ・音楽推進委員会委員)
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