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広島芸術学会会報 第101号
栗原貞子記念平和文庫の開設と広島文学の研究 水島裕雅
昨年(2008年)10月7日に、「生ましめんかな」「ヒロシマというとき」などの詩で国際的に著名な広島の詩人栗原貞子さんの全文学資料が、長女の栗原眞理子さんによって広島女学院大学に正式に寄贈された。その資料の内容と意義ならびに女学院大学に「栗原貞子記念平和文庫」として寄贈されることになった経緯について説明し、合わせて今後の広島文学の研究との関係について論じてみたい。 寄贈された資料はダンボール約160箱であるが、その内容は多岐にわたっている。それらの資料のうち、書籍1901冊、雑誌類2331冊、反核・平和・環境団体発行の機関紙・パンフレット類46種の大半は開架で収蔵されている。また、肉筆原稿204点、肉筆ノート・メモ132点、寄稿原稿26点、書簡(ダンボール8箱分、点数未確認)、写真(ダンボール半箱分、点数未確認)、新聞類307部(戦後発行に携わった「広島生活新聞」など)、スクラップ類(ダンボール30箱分)は閉架で収蔵されている。このなかには国会図書館にも揃っていない『中国文化』や『広島生活新聞』など、戦後間もなく栗原唯一・貞子夫妻が編集・出版に携わったものが数多く含まれている。また、『栗原貞子全詩篇』(土曜実術社、2005年)に収録されていない詩も多数見つかったそうである。さらに、無数のスクラップ類やメモなどは、時事問題に関わった日本で数少ない詩人としての栗原貞子の詩を解明する良い手がかりであろう。栗原貞子ならびに広島の平和運動の研究は、今後この「栗原貞子記念平和文庫」を中心になされるであろう。 今回、女学院大学が進んで栗原貞子文学資料を引き受けてくれたが、当初この資料は広島市立中央図書館に寄贈される予定であったし、事実この資料の一部は一度中央図書館に寄贈されたものである。ところが、中央図書館側はそのとき約束したその他の資料の調査を長い間なさず、また連絡もしなかったので、遺族の側から契約不履行による資料返却要求がなされ、最終的には秋葉市長の裁断によって返却されることになったと聞く。 広島市は文学館創設運動が起こった1987年に、中央図書館に間に合わせの「広島文学資料室」を作らせ、文学館の必要はなくなったと言ってきた。広島市が文学館創設を拒んでいる間に、山代巴、梶山季之、大牟田稔などの多くの文学資料は広島大学文書館(東広島市)に行ってしまった。このように、広島の文学資料は、各地の大学や図書館に分散することになったため、広島の文学研究にとっては大きな制約が予想されるが、各大学や図書館はインターネットなどを活用して貴重な資料を公開し、資料の貸し出しやコピーの許可などを行い、誰にも使いやすいように工夫してほしいと思う。
(広島大学名誉教授
水島裕雅)
広島芸術学会第85回例会報告
「人と街をよそおう(粧う・装う)」 広島・並木通り 郵便事業㈱広島支店 大山智徳
広島芸術学会は学会設立20年を超え、前回の例会からより市民に開かれた学会にしようと大きな変化を遂げようとしている。今回の第85回例会は前回の広島市植物公園での例会に引き続き、広島市まちづくり交流プラザでより市民に開かれた例会が開かれた。 テーマはずばり、「人と街をよそおう(粧う・装う) 広島・並木通り」というもの。しかも学会の例会でヘアメイク、ミニファッションショーをやるという。なんという大胆さ!
これまでの、ややもすれば研究者中心の広島芸術学会からは想像もできない変化だ。 さて、初めに今回の例会の趣旨説明が大橋啓一氏から行われた。 「美しくありたい、なりたい」は古今東西、永遠の課題との説明からパブリックな空間-広島市並木通り商店街-を美的に構成することへの言及がなされた。いわば、ソフトとしてのメイクとハードとしての街全体のメイクを議論していこうという。 まず、はじめに世界的なコンテストで常時上位入賞されておられるヘアメイクアーティスト坂井由紀子氏によるメイクの実演「並木通りを粧う」。モデルは広島ファッション専門学校の生徒さん。
顔のまま登場。坂井氏の巧みな説明とともにモデルが徐々に美しく粧られていく。私は、というか、多くの男性は女性のメイクの過程を見たことはないのではないか? 化粧には美顔のカノンがあり、それを自然に強調することでより美しくなっていくということを初めて知った。私はこの素顔のモデルが次第にオーラを発するようになる現場に立ち会える幸運に感謝した。 続いて、ミニファッションショー。広島ファッション専門学校の生徒さんによる若い感性で製作された創造力溢れるファッションが軽快な音楽とともに披露される。斬新なアイデア溢れるファッションコンクールで入賞した作品も含めて7点が紹介された。初めてファッションショーを観たが、カッコイイ。3人のモデルがかわるがわる登場する。ミニとはいえ、モデルの歩き方、製作された衣裳の目立たせ方等からファッションショー固有の雰囲気も味わえた。異空間だ。私はこの異空間に幻惑された。メイクの実演とファッションショーで街行く人々のファッションを観る私の目が変わったことは確かだ。とりわけ並木通りを歩くときにはだ。 ファッションショーの余韻が残る中で、大橋啓一氏のコーディネートのもと、4名によるパネルディスカッション「人と街をよおおう(粧う・装う)」が始まった。 まずは先ほどのヘアメイクアーティスト坂井由紀子氏の提言。並木通りが家族で集まれる空間になれれば、また、よりオープンなさまざまな世代の集える並木通りになって欲しいとの思いを語られた。 続いて、ファッション界の登竜門「装苑賞」を受賞されたファッションデザイナーの出本正彦氏。東京ではデザイナーとバイヤーの分離から合一へとデザイナーをめぐる消費社会の変容があるとの指摘をされた。若い感性への期待を込めて非常に広い視野からの提言があった。時間の制約があるのですべての思いを伺うことはできなかったがファッションへの強烈な思いを感じた。機会があればまた、続きを伺いたい。 3番目は建築士で都市計画に
詣の深い宮森洋一郎氏。並木通りができた頃から街づくりに深くかかわってこられた体験をもとに、都市を語るコトバ、共通言語の創造を提言されたことがおありとのこと、「道」についても熱く語られた。さらにどのようにすれば人々が集うか、修士論文で思索された3点ほどのポイントを提言された。アイデンティティの必要性、セルフ・メイド、地域の結束とのことだった。 最後は並木通り商店街振興組合理事長の下井良昭氏。商店街の歴史をDCブランドから語り始められ、過去・現在・未来と地理的な条件など、トータルな視点から並木通りについて話された。商店街でお店を営まれつつ街全体を考えられる姿勢は、真摯で切実な問題を提示された。その一つに並木通りを「道」から「広場」へという視点のシフトがある。法規制の問題もあり、また、住民の合意形成の苦労なども率直に語られながら、街づくり構想に言及された。 パネリストによるディスカッションが終わったあと、マイクはフロアーへ。議論は「木」あるいは「樹」が焦点になった。木陰を生むような木が欲しい、緑を大切に育てることをぜひして欲しいとの意見があった。豊かな樹の実った並木通りのイメージが、みんなを刺激する。一方、街づくりには住民の合意形成の必要性と困難さがあること、落ち葉の処理が大変であることなどもパネリストから話があった。 例会参加者個々人が並木通りの将来への夢を描くという課題を持ち、例会は終わった。残念ながら年末でしかも年末ということもあり、研究者・院生の参加が少なかったようだが、新たに社会学者や市民も参加し、盛会だった。 印象的だったのが忘年会会場への移動中、一人の市民による「これなら毎回参加できる」との声であった。フロアーから金田晉会長の提言された「美学は書斎だけから、街へも出かけて行こう!」の変化を体現した例会であった。確実に広島芸術学会は変わってきている。研究者、作家、市民が真に一体となった学会への変化をはっきりと感じ取ることのできた例会であった。
(報告者:郵便事業㈱広島支店 大山智徳)
広島芸術学会第83回例会報告
「鞆の浦散策」 米門公子
5月18日(日)に開催された広島芸術学会第83回例会は野外例会。古来から景勝の地として知られ、瀬戸内海でも唯一の近世港湾施設「伝統的建
物群保存地区」に決まった美しい町並みが残る福山市鞆の浦を訪ねた。 鞆の浦は広島県・福山市が埋め立て架橋を実施しようとして、住民や歴史に関心のある人々の猛反対に遭い、今、世界的に注目されている地でもある。 今回の野外例会のプランを立て、案内役も務めてくださったのは、運営委員の末永 航氏である。 10時45分にJR福山駅に集合。参加者は9名。まずは腹ごしらえをということで、バスに乗り、福山市熊野町にあるフランスの家庭料理の店「ビストロ・ココット」へ。大学でフランス語を教える夫の仕事の関係で、4年ほどフランスに住んだことのある横山ちはるさんのお店だ。牛バラ肉の塊を7時間かけて煮込んだ「牛肉の赤ワイン煮」や種類の豊富なサラダバーなど、手間をかけた「家庭の味」をたっぷり愉しませていただいた。 食事とおしゃべりの後、ジャンボタクシーで鞆の浦へ出発した。まず訪れたのは、真言宗の寺院・福禅寺の客殿として建てられた「対潮楼」。江戸時代に朝鮮通信使のための迎賓館として建立され、現在は国の史跡に指定されている。朝鮮通信使が「日東第一景勝(対馬から江戸までの間で一番美しい景勝地という意味)と称讃し、従事官がその書を残している。200年余りが経過した今も、景色は美しかった。 江戸時代の面影を残す町並みの散策や買い物を愉しんでいるうちに「大田家住宅」へ着いた。ここは江戸時代の保命酒
酒屋。幕末、京都尊皇攘夷による倒幕を目指していた三条実美らが公武合体派に破れて京を脱出、いったん長州藩に落ち延びた際に宿泊した。 海に面した「大田家住宅」は長州藩など参勤交代の西国大名の宿所でもあり、海の本陣としての様式を整えている。建物も庭もとても立派で、本宅、土蔵など建造物が国の重要文化財に指定されている。 最後に訪れたのは、御舟宿「いろは」。ここはもともと坂本龍馬がいろは丸事件の際に紀州藩側と談判した町家「旧魚屋萬蔵宅」で、数年間は空き家になっていたが、「このまま放置していては、龍馬ゆかりの史跡が消滅してしまう」と、松居秀子さんを中心とするNPO法人鞆まちづくり工房が買い取り、改修して「旅籠」として再活用している。私たちが訪れた5月18日はまだこのオープンしてまだ間もない頃で、松居さんたちは大忙しの様子だったが、しゃれた旅籠に生まれ変わった町家でお茶を飲みながら、ゆっくり過ごさせていただいた。 帰りは、鞆の浦→尾道まで船の旅を愉しみ、JR尾道駅前で解散となった。
『会則案』
と 『《藝術研究》編集部会の設置並びに投稿等に関する規定案』 について
昨秋以来、検討を重ねてきた『会則案』と『《藝術研究》編集部会の設置並びに投稿等に関する規定案』がこのほど、成案の形を整えるまでに熟してきました。そこで会員の皆さんにこれらを公開し、ご意見をうかがうことになりました。 このたびの会則等の見直しは、本会報第100号(08年11月28日発行)の巻頭言で金田晉代表が示されたように、設立20周年を契機として、設立当初の精神に立ち返って本会を再構築しようという、「改革」の流れの主流部分に当たります。今回の改革の骨子は①運営組織の再構築②例会を含む事業内容の見直し③機関誌《藝術研究》編集・発行のあり方などで、その範囲は組織自体や活動全体にまで及んでいます。その根幹となるのが会則の改正とそれに付随する諸規程の見直し・制定作業です。 改革への取り組みでは、会則の全面改正に伴う選挙管理に関する規程など、重要部分の詰めの協議が残されていますが、とりあえず組織運営の基礎となる会則と《藝術研究》編集関連規定の案文全文をお示しして会員諸氏のご意見をいただこうというのが今号の目的です。皆様の忌憚のないご意見をお待ちしています。 なお、会則案は、今年7月下旬開催予定の平成21年度総会に上程、ご承認をいただいたのち、翌平成22年7月1日発効の予定です。また、《藝術研究》編集関連の規程については、会則の発効をまたず、次号《藝術研究》発行前の施行(4月1日)を予定しています。
□ご意見は3月19日(木)までに下記事務局へ
〒732-0824 広島市南区的場町1-8-15 ひろしま美術研究所気付 広島芸術学会広島事務局 FAX 082-506-3062 Eメールはこちら
(倉橋清方記)
■広島芸術学会会則(案)
(名称) 第1条 本会は、広島芸術学会(Hiroshima Society for Science of Arts)と称する。
(目的) 第2条 本会は、芸術諸分野についての研究と発表を行うとともに、その活動を通じ会員相互の連帯と親睦を図ることを目的とする。
(事業) 第3条 本会は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。 (1)年次大会及び例会の開催 (2)研究情報誌及び会報の発行 (3)芸術諸分野に関する展覧会、演奏会等の開催 (4)国内外の関係団体との交流 (5)その他、本会の目的を達成するために必要な事業
(会員) 第4条 1 本会の会員は、第2条に定める目的に賛同する者をもって組織する。 2 会員は、一般会員、学生会員、特別会員及び法人会員とする。 3 本会への入会は、所定の会費の納入及び委員会の承認を必要とする。 4 本会の会費を3年以上滞納した者は、会員資格を喪失する。 5 本会を退会しようとするときは、会員本人がその旨を事務局に申し出ることをもって足りる。 6 本会の信用と名誉を著しく傷つけたと認められる会員は、委員会の議を経て除名することができる。
(会費) 第5条 1 本会の会費は、次のとおりとする。 (1)一般会員 年額 5,000円 (2)学生会員 年額 3,000円 (3)特別会員 年額 10,000円 (4)法人会員 年額 1口
50,000円 2 項の規定にかかわらず、特別の経費を必要とするときは、臨時に会費を徴収することができる。ただし、この場合においてはその理由を付し、総会の承認を得なければならない。 3 納入した会費は返還しないものとする。
(会員の特典) 第6条 会員は、本会が主催する事業に参加することができる。また、研究情報誌及び会報に投稿し、その配布を受けることができる。
(役員) 第7条 本会に次の役員を置く。 (1)会長 1名 (2)副会長 1名 (3)委員 15名 (4)監査 2名
(役員の任務) 第8条 1 役員の職務は、次のとおりとする。 2 会長は、会務を統括し、本会を代表する。 3 副会長は、会長を補佐し、会長が
けたときはその職務を代行する。 4 委員は、委員会を構成して、本会の事業を運営する。 5 監査は、本会の会計等を監査する。
(役員の選出及び任期) 第9条 1 委員は、第7条に定める委員定数の3分の2を会員の投票により選出する。残りの委員については、会長が委員会の構成に必要と認める者を会員の中から指名し、総会において承認を受け選任する。 2 本条第1項に規定する投票により選任する委員のうち、当選圏内最下位得票者の得票数が同数のときは、抽籤により順位を確定する。 3 会長及び副会長の選任は、会員の投票によって選出された委員の互選による。 4 監査は、委員以外の会員の中から委員会が選出し、総会の承認を得て選任する。 5 役員の任期は、2年とする。ただし、再任をさまたげない。 6 役員は、任期満了後においても、後任者が就任するまではその職務を行うものとする。また、任期途中で就任した場合は、前任者の残任期間とする。
(総会) 第10条 1 総会は、毎年1回開催する。 2 総会は、次のことがらについて審議する。 (1)事業報告及び決算報告に関すること。 (2)事業計画及び予算に関すること。 (3)役員選任の承認に関すること。 (4)会則の改廃に関すること。 (5)会費の改定及び臨時徴収に関すること。 (6)その他、本会の運営上重要事項に属すること。 3 総会の議長は、出席した会員の中から互選する。 4 総会の議決は、出席者の過半数をもって決するものとし、可否同数のときは議長の裁決するところによる。 5 会長は、必要と認めるとき、委員会の議を経て臨時の総会を招集することができる。 6 会長は、会員総数の5分の1以上の者から総会の開催請求があったときは、請求の届けられた日から起算して30日以内に臨時の総会を招集しなければならない。ただし、本条にいう会員総数とは、当該年度の前年度末日における在籍会員の総数をいう。
(委員会) 第11条 1 本会の円滑な運営を図るため、委員会を随時開催する。 2 委員会は、委員のほか、監査・事務局長をもって構成し、総会の決定に従い会務の運営について協議し決定する。 3 委員会は、会長が招集し、その議長を務める。 4 委員会の議決は、出席した委員の過半数をもって決する。可否同数のときは議長の裁決するところによる。 5 委員会には、必要に応じ専門部会を置くことができる。
(事務局) 第12条 1 本会に事務局を置く。 2 事務局に次の職員を置く。 (1)事務局長 1名 (2)事務局員 若干名 3 事務局長及び事務局員は、会長が指名する。 4 事務局長は、会長の命を受け会務を処理する。 5 事務局員は、事務局長の命を受け会務を処理する。 6 事務局長は、委員を兼務することができる。
(経費及び会計年度) 第13条 1 本会の経費は、会費その他の諸収入をもって充てる。 2 本会の会計年度は、毎年7月1日に始まり翌年6月30日に終わる。
(会計監査) 第14条 会計監査は年1回以上行うものとする。
(細則) 第15条 本会の運営に必要な細則は、別に定める。
附 則
(事務局) 本会則第12条第1項に規定する事務局は、本部を広島大学大学院総合科学研究科人間文化研究講座内(東広島市鏡山1-7-1)に置き、事務局をひろしま美術研究所内(広島市南区的場町1-8-15)に置く。
(発効日等) 昭和62年7月18日発効。 平成5年7月17日一部改正。 平成13年7月29日一部改正。 平成21年7月x日全部改正。ただし、発効日は平成22年7月1日とする。
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『藝術研究』編集部会の設置並びに投稿等に関する規定(案)
(編集部会の設置及びその目的) 第1条 研究情報誌『藝術研究』の編集を行うため、委員会内に編集部会を設置する。
(編集委員の定員及び選任の方法等) 第2条 1 編集部会に編集委員を置く。 2 編集委員は8名以内とする。 3 編集委員の選任は、委員会委員の互選による。 4 編集部会に編集長を置く。 5 編集長の選任は委員会委員の互選による。
(編集部会の招集等) 第3条 1 編集部会は、必要に応じ随時編集長が招集する。 2 編集部会の議長は、編集長が務める。
(原稿の査読及び校閲) 第4条 1 『藝術研究』誌に投稿された研究論文又は論考等は、編集部会の査読又は校閲を経て、委員会において承認されたうえで掲載される。 2 前項に規定する研究論文の査読は、編集部会の委員以外の研究者に委託することができる。ただし、委託に当たっては、そのつど委員会の承認を得るものとする。
(投稿資格及び掲載する記事の内容) 第5条 1 会員は、『藝術研究』誌に投稿することができる。また、委員会の議を経て、広く研究論文・論考を慫慂することができる。 2 『藝術研究』誌に掲載する記事は、おおむね次に掲げる内容とする。 (1)芸術文化一般に関する研究論文
(2)本学会ならびに会員相互の活動を総括し、問題を提起する論考
(3)本学会主催の年次大会及び例会において発表された論考
(4)地域における芸術文化の歴史を発掘し、将来を展望する論考
(5)会員が長年取り組んできた芸術文化に関する研究および芸術的実践あるいは経営の過程についての報告
(6)会員の動静等、地域の芸術文化活動に関する時事の記録
(7)その他、『藝術研究』誌に掲載するにふさわしい論考等
(原稿の締切日及び発行日) 第6条 1 投稿原稿の締め切りは、原則として毎年3月末日とする。 2 『藝術研究』誌の発行は、原則として毎年7月1日とする。
(投稿原稿の返却) 第7条 投稿原稿は、採否にかかわらず返却しないものとする。
(投稿の宛先) 第8条 投稿先は次のとおりとする。 〒732-0824 広島市南区的場町1-8-15 ひろしま美術研究所気付 広島芸術学会広島事務局
『藝術研究』編集部会
(施行) 第9条 この規定は、平成21年4月1日から施行する。
秋山和慶先生の広島市民賞を祝う会
秋山先生は国際的な指揮者であり、国内外において高名な方です。広島交響楽団のみならず、広島県民・市民のために多岐にわたって多くの貢献をしてくださいました。その業績は私たち広島芸術学会の皆さまにとっても共有の財産と思います。3月28日(土) 18時~ リーガロイヤルホテル広島で開催されます。「秋山和慶先生の広島市民賞を祝う会」に是非ともご出席ください。案内を会報に同封させていただいております。
(伴谷晃二)
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